眼科一般

原因と症状

近年では、パソコンやスマートフォンの使用、エアコンの使用、コンタクトレンズの装用なおにより、ドライアイの患者さまが増えています。

主な症状としては、「目が乾く」「目が疲れやすい」「ごろごろする」「ものがかすんで見える」「光がまぶしく感じる」など、目に違和感が生じます。

長時間、目を酷使し続けることによって、まばたきの回数が減ったり、涙の量がうまく調整されていない状態がドライアイを引き起こす原因となります。また、他に薬を服用していたり、病気がある場合にもドライアイになる可能性もあります。

「涙」について

涙には、日ごろから目の表面を潤すために分泌される基礎分泌と痛みなどの刺激や感情によって分泌される反射性分泌があります。ドライアイの多くは基礎分泌の低下や涙の質の変化によりおこりますが、異物感や痛みの症状から反射性の分泌が増えることもあります。

また、涙の表層には、まぶたの分泌腺（マイボーム腺）から分泌される油による層が形成され乾燥を予防していますが、この油の分泌腺の機能が低下した場合にも涙の乾燥がつよくなりドライアイの症状がでる場合があります。涙には目の表面を潤す働き以外に、表面の異物を洗い流したり、細菌・ウィルスに対する殺菌作用や目の表面に栄養をあたえる働きがあります。

治療法

ドライアイの主な治療には、点眼液によるものと涙点閉鎖による治療があります。

■点眼液による治療

一般的に軽いドライアイの場合には、人工涙液や潤いを保つための成分を含む点眼液などを処方します。患者さまの涙の成分によって点眼液を使い分けています。

■涙点閉鎖（涙点プラグ）

上記の点眼液で効果が得られなかった場合には涙の排出口である涙点を閉じ、涙の流出を抑えて、涙を目の表面に十分にためる方法です。涙点にシリコンや合成樹脂製の涙点プラグを挿入します。また、涙点閉鎖の治療には、涙点を縫い合わせる涙点閉鎖術もあります。

原因と症状

眼精疲労とは、パソコンやスマートフォン・読書などを含め、目を使う作業を続けることにより、目の痛み・目のかすみ・まぶしさ・充血などの症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が生じ、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。度の合っていないメガネを使用していたり、老眼での無理な近作業などが原因になることもあります。また、緑内障や白内障、斜視など他の病気が原因で眼精疲労が生じる場合もあるため、まずは原因と状態をしっかりと検査することが大切です。

治療法

まずは検査で眼精疲労の状態と原因について特定します。眼精疲労に特効薬はありませんが、ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効である場合があります。他の目の疾患が原因の場合には、その疾患についての治療法をご提案いたします。

原因と症状

花粉・ほこり・ダニ・動物の毛・コンタクトレンズの汚れなどが原因により、結膜に炎症を起こす病気です。

目がかゆい・目が赤くなる・目やにが出る・涙が出るなど、症状はさまざまです。アレルギー反応が起こると、肥満細胞という細胞から、ヒスタミンなどの物質が大量に放出されます。これらの物質は、目の知覚神経や毛細血管などを刺激して、強いかゆみや充血などの炎症を引き起こす仕組みになっています。

治療法

まずはアレルギーの原因となるものを特定することから始めます。眼科での治療は主に薬物療法となり、日常生活に支障がないよう、症状の軽減を目的としています。軽度の場合には抗アレルギー点眼薬を、症状が強い場合には、ステロイド点眼薬を併用することもあります。

原因と症状

ものもらいとは、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。

「めばちこ」・「めいぼ」・「めぼ」など地域によって言い方は異なります。「麦粒腫（ばくりゅうしゅ）」は、汗や分泌物を出す腺やまつげの毛根などが詰まり、細菌感染して炎症を起こします。まぶたに赤っぽい腫れ物ができ、痛みや痒みがでます。

痛みや赤みがないものは「霰粒腫（さんりゅうしゅ）」と呼び、分泌物の排泄がうまくいかずに炎症を起こします。霰粒腫の場合にも、細菌感染した場合には麦粒腫と同じような症状を伴います。

他人にうつる病気ではありませんが、汚れた手を目をこすったり、ペットとの触れ合いなどは治りが遅くなる原因や、再発の原因にもなりますぼで、できるだけ目を清潔な状態に保つようにすることが大切です。

治療法

■抗菌薬による治療

殺菌性のある抗菌点眼薬や抗菌眼軟膏や、抗菌内服薬を処方します。治療が適切な場合は、約1～2週間で完治します。

■外科的治療

症状が重度の場合には、患部を小さく切開し、膿を排出させる治療法があります。

原因と症状

細菌やウイルスが目に感染し、結膜や角膜が炎症を引き起こします。
主な症状としては「涙が出る」「ごろごろする」「涙が出る」「充血する」などですが、アデノウイルスが原因となるプール熱やはやり目の場合は、発熱や喉の痛みといった全身症状を伴います。

治療法

抗菌点眼薬による治療が基本となります。細菌の種類によっては、抗菌眼軟膏や抗菌内服薬も必要となります。治療が適切な場合は、約１～２週間で完治します。アデノウイルスが原因の場合には、不快な症状を和らげる目的で、炎症を鎮める効果のある非ステロイド性抗炎症点眼薬やステロイド点眼薬を処方します。

原因と症状

色覚異常とは、正常とされる他の大勢の人とは色が異なって見えてしまう・感じてしまう状態のことをいいます。先天性のものと後天性のものに分類されますが、本人ではなかなか気付きにくいいため、色覚検査などによる検査による発見が大切です。後天性の場合には、加齢や白内障・緑内障などをはじめ、脳の状態が関係している場合もあり、その原因を検査することから始めます。

治療法

色覚異常の治療法

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